クリスマスにはツリーをなぜ飾るの?
クリスマスにはツリーをなぜ飾るの?
クリスマスには、クリスマスツリーとして、
モミの木が、飾られるのが一般的に広まっていますが、
モミの木以外にもヒイラギや月桂樹がクリスマスツリーとして飾られます。
クリスマスツリーとして使われる、
モミの木、ヒイラギ、月桂樹に共通しているのは“常緑樹”であることです。
枯れずにいつまでも緑の葉をつけているところが、“永遠の命”のシンボルとされてきました。
永遠の命を祈願する、お祝いするって意が、
クリスマスツリーには、こめられているのかもしれませんね。
クリスマスツリーについて、こんなお話も残っています。
クリスマスは、あとからヨーロッパに入って来たキリスト教のお祭とされていますが、
もともとのヨーロッパの宗教では、冬至が大切なお祭だったそうです。
長く厳しい冬、太陽は一日のうちほんのわずかしか出ません。
しかし、この日を境に、昼は長くなり始めます。
この日は太陽の再生、春への希望を祝う日でした。
そこで、冬でも緑のままの常緑樹に、生き物の生命力の象徴としての意味が与えられ、
冬至祭のシンボルとなったと言われています。
モミの木は、ドイツでのクリスマスのシンボルだったのですが、
イギリスのビクトリア女王と結婚してやってきたドイツ出身のアルバート殿下が、
自分の家族でそのモミの木をクリスマスに飾るようになり、
一般家庭にも、クリスマスツリーを飾る風習が、広まったそうです。
イギリスからアメリカへ、そして世界各地に、クリスマスツリーを飾る、
この風習が広がったといわれています。